「名画と読むイエス・キリストの物語」 中野京子(著)


西洋文化の小説を読むと時々キリスト教を知らないと

さっぱり何を言っているのかわからない場面に遭遇する。

わからないなりに読み進めても

結果もやもやとした謎が残ったまま…..

それならいっそのことイエス・キリストが何者なのか

一から知りたいという人に最適な入門書が

「怖い絵」シリーズで一躍有名になった

中野京子の「名画と読むイエス・キリストの物語」。

この著者はわかりやすい語り口で誰にとっても面白く

美術の世界を紹介してくれる人なのだが

今回はキリスト教における宗教画の最多にして最大の題材、

イエス・キリストの生涯を理解するうえで

必要な要点をすべて書いてくれている良書だ。

キリスト本人だけでなく、その時代背景までちゃんと解説してある。

なぜ当時キリストが熱狂的にユダヤ教徒の間で支持されたのか。

窮屈な戒律にがんじがらめになった生活に

疲弊した庶民が突然「愛を説く人」に出会ったらどうなるか。

聖書にに書かれているキリスト本人だけでなく

12人の弟子達、聖母マリアやヘロデ王などの重要人物について

余すところなく書いてある。

もちろん、その後に世に出てくる聖人達や

後世のキリスト教の歴史に関することまでは紹介されていないが、

ひとまずキリスト教とはなんたるものかを

美術館に行く前にさらっておきたい人には最適だ。

宗教についての本なんて退屈に決まっていると思ったら大間違い。

これさえ読んでおけば大丈夫!と太鼓判を押せる一冊だ。

名画と読むイエス・キリストの物語 [ 中野京子(ドイツ文学) ]

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