ある一定の年齢層ならば小学校の頃、かならずクラス内で

怪盗ルパン派か名探偵ホームズ派かの論争が起きただろうと思う。

私は身内贔屓もあったかもしれないが断然今も昔もルパン派だ。

ホームズは起きた事件を地道に調査して解決する受動的な印象を受けるが

ルパンは自ら事件を起こす側に立ってダンディーに攻めの姿勢なのが好きだった。

神出鬼没で変装の名人、あらゆる策を張り巡らせ

女性のハートも宝石も奪う怪盗ルパン。

そんな我らがアルセーヌ・ルパンをもし読んだことがおありでないなら、

是非ともこの機会にこちらの短編集から始めて頂きたい。

出だしから警察に逮捕されてしまうのだが

人を食った鮮やかな手段でまんまとやりこめる手腕にはワクワクさせられる。

大泥棒には違いないがあくまでフェアを突き通す姿勢があってこそ

ここまで皆に愛されるキャラクターに成りえたのだろう。

それ以外にもルパン幼少期の初犯行(弱冠6歳!)や逆に詐欺師にしてやられた話など

ルパンの色んな一面が一冊で垣間見れるお得な作品集だ。

この主人公の主な特徴を余すところなく捉えているので

一冊だけでもルパン物を読んでみたいなという方には是非ともお薦めしたい。

イギリスにホームズあり、フランスにルパンあり。

実は当時作者のモーリス・ルブランは相当ホームズを意識していたらしく、

この短編集にもホームズを勝手に登場させ、

その後「ルパン対ホームズ」という小説さえ書いている。

実際には頭文字だけ逆転させて Herlock Sholmès にしてあるが。

コナン・ドイルはどう思っただろうか?

今では許されないだろうが、当時はそれがまかり通ったのだと思うと時代を感じる。

何はともかく、ルパンなんて子供が読むものでしょ?と思うなかれ。

大人になってからこそ伊達男アルセーヌ・ルパンの醍醐味がわかってくるというものだ。

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